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法務省入国管理局 密着24時
昨年、日本に入国した外国人の数、およそ528万人。大部分は普通のツーリストだ。しかし、中には観光ビザしか持たずに入国、お金を稼ぐためそのまま居残る外国人も少なくない。オーバーステイ、不法残留である。秘密裏に国内に入り込む者もいる。
日本では外国人のおこす犯罪が増加の一途を辿っている。年間およそ23,000件にもおよぶ。犯罪をおこす外国人のほとんどが、不法残留者である。その数およそ260,000人・・・。更に、不法入国者は推定30,000人もいるのだ。
そんな不法滞在者と戦う人たちがいた!入国管理局の人たちである。悪質な不法滞在者を摘発する、入管Gメンと呼ばれている入国警備官。空港で不審な人物を見抜き、日本の安全を水際で守っているのが、入国審査官である。
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大摘発!栃木の陣 不法就労者vs入管
東京入管では外国人犯罪の撲滅の第一歩として、不法就労者の摘発に全力をそそいでいる。最大の手がかりは、毎日のように寄せられる、市民からの情報提供。
栃木のとある工場で、多くの外国人が長期に渡って、住み込みで働いている、という情報が入った。現地を訪れ、内偵調査を行う。近隣住民に話を聞くと、どうやら情報提供に間違いはないようだった。不法残留のようだ。建物の近くで張り込んでいると、次々と外国人が出てくる。カメラで彼らの姿を記録。これは摘発するための証拠となる。更に、ここからは見えない工場周辺の状況や、出入り口、窓の位置、内部の構造を調べる。踏み込んだ際の逃走ルートをあらかじめ知る事で、全ての不法就労者を、的確に、安全に確保するのである。
集めた証拠を裁判所に提出し、捜索許可状を請求する。
摘発の前日、東京入管では集められたデータを基に、作戦会議が。 いつ、誰が、どうやって乗り込み、どんな態勢で確保すればいいのか。綿密に作戦は立てられた。
当日AM 5:30。万全の準備が進められていた。逃亡を謀る不法就労者が暴れ、抵抗する事を考え、それ相応の構えで臨む。体をガードする専用の防御ベストを着用。総勢20名が静かに出動した。女性もいる。
計画通り、まず外周班が乗り込み、工場周辺を固める。検挙班がタイミングを計る。
「もうこれで、勘づいているからね。GO!」
突入の合図がでた。警備官が一気に工場内部へ入る。
「トーキョー イミグレイション(入国管理局)」
「プリーズ ドント ムーブ」
「ウィ カミング ヒア トゥ チェック・・・」
突然、彼らが逃走をはかった!阻止しようと捕まえるが、不法就労者は激しく暴れ続ける。外周班に応援を頼む。無線で連絡を取り合いながら、工場内部では摘発が続く。確保した身柄はマイクロバスへ連行。しかし、タイムカードの人数と、摘発した人数が合わない。どうやらまだ内部に息をひそめて隠れている者がいるらしい。再び工場内を念入りに捜索。突然彼らが飛び出して、危害を加える可能性もある。捜索は慎重に行われた。その時!一人の外国人が、窓から工場裏の雑木林へ走った!奥へ入られては見失ってしまう。しかし、遠くへ逃げる前に、無事取り押さえる事ができた。入国警備官と不法就労者の大捕物は終わった。
マイクロバスで彼らに確認をとる。やはりビザを持たない不法就労者。バングラディシュ人であった。偽造パスポートを所持している者もあった。しかも彼は3年前にも捕まって、退居通告を受けていたが、再び密入国して働いていたのだ。彼らに罪の意識はあまりない。
今日摘発されたのは13名、うち、11名が密入国者、4名が偽造パスポートを所持。それを承知で彼らを雇っていた事業主側の責任は重い。彼らは後日、強制的に国外へと退去させられた。
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水際の戦い!「すりぬけ・なりすまし」
巧妙化する手口を見破れ!
成田空港。日本の空の玄関であり、入国管理の最前線だ。
入国審査カウンター。ここでは入国審査官の厳しい目が光っている。ここの全ての情報を取り仕切るのが、中央事務室。カウンターでなんらかの不審が発見されると、すぐに警報ブザーが鳴り、複数の入国審査官による厳重な審査がされる、というシステム。
度重なる不法入国に手を焼いて、カウンター前に取り付けられた丸い鏡。これは、カウンター前で身をかがめて通過するという原始的な方法を阻止するため。鏡で死角を作らないようにしている。この「すりぬけ」はここ数年多発していた。
中央事務室のブザーが鳴った。カウンターに入国審査官が駆けつける。どうやらネパール人の男性のパスポートが偽造らしいのだ。偽造かどうか鑑定を行うのは、擬変造文書対策室。偽造パスも日々その精度が上がり、簡単には識別できない。ハイテクの鑑識装置を用いて調べる。
ここ成田空港では、偽造パスポートを用いて入国を企てる者が、ほぼ毎日現れるという。先ほどの男性のパスポートも偽造であることが判明。数日後退居強制となった。
入国審査官が「魔の時間」と呼ぶ時間がある。それは一日に二回ある、東南アジアからの便が到着する時間帯。東南アジアからやってくる旅行者の中には、悪質な不法入国を企てる者が少なくない。
タイからの飛行機の到着後、一組のカップルが捜査官の目に留まった。審査官が見咎めたのは女性の方。男性は日本人、女性はタイ人だ。二人は恋人同士であるという。正規の入国であると訴えたが、審査官の目を欺くことは出来なかった。この女性はどうやらパスポートの人物とは別人らしい。髪型は似せているが、審査官はごまかされなかった。これは「なりすまし」という手口。女性によくみられる不法入国手段。取り調べの結果、彼女は他人のパスポートを使用したことを認めた。男性の方は、おそらく審査官の目を欺く為のカモフラージュ。彼は運び屋と呼ばれる密入国ブローカーの一人だと推測された。彼女はその日のうちに退居強制処分。
またブザーが鳴る。上海からの到着便から降り立った女性達22人が、次々と連れてこられる。彼女たちはみな日本人の夫をもち、日本での同居ビザを持っていた。あまりにも不自然。偽装結婚の疑いがある。詳しい事情を、本人や配偶者から聞く必要がある。
結婚を隠れ蓑に入国を試みた女性達が、昨年400人も在留資格認定証明書を取り消されている。調査の結果、22人の女性達には婚姻の実態が認められなかったため、入国拒否。
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不法入国に対する厳しい目は、海へも向けられている。平成12年度に横浜港へ入港した船舶はおよそ1万隻。その全てに上陸前の入国審査が義務づけられている。臨船審査は3名ほどの審査官がその任務にあたる。船舶の場合、大人数の不法入国者をかかえている可能性もあり、常に危険と隣り合わせが予想される。乗組員全員のパスポートや乗員手帳をチェックする。
東京入管横浜港出張所に港湾作業員から通報があった。入国審査を受ける前の貨物船から、3人の不審な男が降りようとしているという。審査官が直ちに急行。男達はまだ船内にいるらしい。すぐさま「船内サーチ」と呼ばれる一斉捜査が、海上保安部・税関・警察と合同で行われる。乗組員の身分証を照合し、不審者をあぶり出す一方で、どこかに息をひそめているかもしれない不審者の捜索は、部屋という部屋、機械室、船底など、全てに及んだ。その結果3人の不法入国者の身柄を確保。3人はパスポートを所持していなかった。タイのバンコクで乗り込んで二週間、船員達に気づかれることなく密航を続けてきた。実はこの貨物船のコックが、乗船の手引きをしていた事が判明。
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大摘発 町田の陣
え!?こんなところに、こんなものが!?
神奈川県相模原市。町田駅のすぐ近くに不法滞在者が巣くう場所がある。一見、古びた商店街。しかし狭い路地の奥には何やらピンク色の灯りが・・・。ブラジル・メキシコ・タイ・香港・・・。様々な国の女性達がいる。一種異様な雰囲気。ここは買収宿なのだ。現在こういった店は、この一帯だけでも34軒もある。隣接するホテル街には、売春婦たちが客をひいている。
祖国にいる貧しい家族を救うために来ている女性も多い。彼女達の稼ぎの一部は、暴力団の資金源にもなっているという。
入管と警察は手をこまねいて見ているワケではなかった。ついに合同で一斉摘発を行うことに。店の周囲には、摘発を警戒して、暴力委団員の見張りが。包囲網を敷いて、その時を待つ。私服の警官と入国警備官が客を装い、徐々に包囲網を狭めていく。
彼女たちはわずか二畳ほどの部屋で、20分1万円で体を売っていた。パスポートも外国人登録証もない。女性達のほとんどが、不法滞在を大人しく認め、取り調べに応じていた。その頃、隣接したホテル街の売春婦たちは、捜査官の接近にまだ気づいていなかった。と!その時!一斉に捜査官が確保に走る!売春婦たちは逃走した。怒号が飛び交う中、摘発作戦は大きな成果をあげて終了した。暴力団の反撃も考えられるため、すみやかに現場を後にし、相模原南警察へ移送。こうして不正が発覚した彼女たちは、自分の国に強制送還された。
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一部屋7人8人当たり前!
不法残留者マンション摘発
東京入管に、一本の情報提供の電話が入った。とあるマンションのほとんどの部屋に、不法滞在する外国人が暮らしているという。場所は新宿歌舞伎町に隣接する、大久保。入国管理官50名が、一斉摘発に向かった。AM5:30。寝込みを襲い、一網打尽にする作戦。
なかなか呼びかけに反応がない。しかたなくベランダ伝いに窓から呼びかける。ようやく玄関があく。部屋に入ると、一部屋に7人、男6人、女一人が暮らしていた。すし詰め状態だ。別の部屋でも、呼びかけを無視していたが、格闘15分、ようやく鍵があく。怒号が飛び交う。2DKの部屋に13人の男女が暮らしていた。
この日、8世帯分、男女合わせて40人の不法滞在者が摘発された。彼らは後日、強制送還となった。
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